三味線のメンテナンスはどうすれば良い?! 三味線の楽器の消耗について勉強しましょう♪ パート1//三味線教室きずな
2023/04/24
三味線のメンテナンスはどうすれば良い?!
三味線の楽器の消耗について勉強しましょう♪
パート1//三味線教室きずな
みなさん、こんにちは!
今日も、大阪を拠点に展開している三味線教室きずなのブログにお越し頂きありがとうございます!!
さて、今回のブログは、、
以前、二胡の消耗品、メンテナンスについて、お話しさせて頂きましたね!
今回は、三味線のメンテナンスについて書いていきたいと思います♪
三味線も楽器、物、です。長く使用していると様々な不具合が出てきますし、大切に扱う事で使用出来る寿命は伸びます。二胡も三味線も弾けば弾く程、ご自分の身体に馴染み、音に深みを生み出してくれます!!
さぁ、早速!今、お持ちの三味線を長く使用する為の様々なメンテナンスについて書いていきます♪
三味線の主なメンテナンス箇所は皮、棹、糸巻き、糸(弦)、撥、駒です。
それ以外にも福林(ふくりん)、中子(中木、なかご)などの定期的なメンテナンス部位もあります。
〜三味線の皮のメンテナンス〜
三味線の皮は定期的なメンテナンスが必要です。
皮の種類、張り方、演奏ジャンル、使用方法にもよりますが、2~5年で張り替える方と破れるまで張り替えない方がいらっしゃいます。
三味線の皮は劣化すると破れます。破れた場合は皮を交換するしかありません。
そして皮は、水分や劣化が原因で胴から、ずれることがあります。
この場合、裏の皮であれば応急処置で延命できることもありますが、表の皮は音が大きく変化してしまうので、交換することが必要となってきます。
その他にも、皮の劣化が原因で、音が下がってきたり、音が響かないと感じるタイミングがあります。この場合、皮の張り替えが必要となってきます。
因みに、合成皮の三味線はメンテナンスをしなくて良いと勘違いをされている方もいらっしゃいますが、天然皮と同様、破れたり故障したらメンテナンスが必要です。
次に、三味線本体のメンテナンスについて、書いていきます。三味線本体のメンテナンスに必要なのは、主に、糸巻き、棹、接合部の外れ、となります。
〜糸巻きのメンテナンス〜
糸巻きの材質にもよりますが、使用して数年で糸巻きでの調弦が緩くなる場合があります。この場合、糸巻きの調整が必要となってきます。
また、糸巻き自体が折れてしまう場合があり、この場合は糸巻き自体の交換が必要となります。
〜棹のメンテナンス〜
良い素材で、正しく糸を抑えることが出来れば、三味線の棹が消耗することは殆どありません。
ですが、柔らかい棹を使用している場合、爪で棹を削り、棹が削れる場合があります。この場合修繕が必要となります。
また、棹をぶつけたり、落としてしまったりと棹自体が折れてしまう場合があります。この場合は修理で大抵直りますが、ひどい場合は棹自体の交換が必要となってきます。
〜三味線の接合部の外れ等のメンテナンス〜
中子、上駒、糸巻きの金具、上の棹と乳袋部分、は数年使用していると外れる事があります。外れた場合は三味線屋さんで修理して頂きましょう。
そうです!三味線も、物、です。思いっきり演奏が出来るように、日頃から大切に扱い、様々な所を目で見て、音を感じて、ご自身の三味線と向き合ってみてください♪
次回も引き続き、三味線のメンテナンスについて書いていきます!
そして今回は最後に、三味線の保管方法をお伝えさせて頂きます♪
三味線の皮は天然素材である為、高温多湿の場所にはとても弱いです。
保管する時は温度や湿度の変化が激しい空調機や窓の周辺、変色や劣化を避けるための直射日光や雨が当たりやすい場所に保管しないようにしてください。
また、外に持ち出す際は長時間、車内等に放置しないように気をつけてください。
三味線を手入れした後は、胴を調温効果のある和紙袋で包み、長袋もしくは胴袋に入れてください。
そして、最後にケースに収納し、高温多湿にならない場所を選んで保管をしてください。
湿気が気になる場合は市販の乾燥材を袋などに入れておくと、皮が湿気で破れやすくなることを抑えることが可能です。
桐も調温効果があるので、胴と板に桐製の胴板を挟んで湿気を抑える方法もお勧めです。
さて、皆さん!大切な、ご自身の三味線のメンテナンスも、しっかりと行いながら、音楽を目一杯、楽しみましょう!!
さて、今回も♪
“ 三味線教室きずな ” のお勧めポイント♪です!
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音楽教室きずな
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