【三味線好き必見】三味線と三線の違いを知る前にまず三線を知ろう!三線の学び最終回~三線の奏法~
2022/11/14
みなさん! こんにちは!
今日も、三味線教室きずな、のブログにお越し頂きありがとうございます!!
10月30日開催「和×classic=カッコいい」ご来場頂き誠にありがとうございました!!
成世昌太の三味線と二胡の音、楽しんで頂けましたでしょうか?
もし、また次のライブ出演が決まりましたら、音楽教室きずな、の、このブログでも、お知らせさせて頂きますので、お時間が合いましたら、お越し頂ければと思います♪
さて!前回のブログを読んで頂いた方!
「結局、三味線と三線の違いって??」
さぁ!お待たせ致しました!!長い長い「三線」の学び♪今回のブログで一旦、最終回となります!!
三線自体の事を色々と学んできた、みなさん!今回は三線の学びの締めくくりとして♪実際に三線の演奏に向けて!です。それでは、始めていきます♪
〜三線の奏法〜
沖縄県では基本的に撥を上から下へ下ろして弦を弾く奏法(ダウンストローク)で弾かれます。奄美群島では下から上に弾き上げる奏法(アップストローク)が多用されます。
沖縄県では本土の三味線と異なり、撥で胴を叩きません。奄美群島では竹製の撥で胴を叩く奏法もあります。楽譜には勘所や壺(チブドゥクル)と呼ばれる弦を押さえるポジション、タイミング、弾き方を文字で表した工工四(クンクンシー)と呼ばれる縦書き譜が用いられます。
最も一般的な「本調子」では C-F-C(男弦-中弦-女弦)で調弦しますが、弾き語りの時は奏者の声域に合わせて全体の音高を上げ下げし、演奏を行います。
〜三線の楽譜〜
ここでは「安里屋ユンタ」の楽譜をご紹介します♪
縦書きで漢字の羅列なので難しそうに見えますが、絃のどこを押さえるかを示す単なる記号です。一曲に10数個の記号しか出てきません。
どの場所も押さえないで弾く音を解放絃[カラバンチ]といいます。
* 一の絃(男絃)の解放絃は「合」 西洋音階の「ド」です。
* 二の絃(中絃)の解放絃は「四」 西洋音階の「ファ。」
* 三の絃(女絃)の解放絃は「工」 合より1オクターブ高い「ド」になります。
〜三線の流派〜
三線の演奏には琉球王朝の宮廷音楽として発達した琉球古典音楽と、庶民の間に歌い継がれてきた沖縄民謡、奄美群島の島唄とに大きく分けられます。
伝えによれば、歌と三線は「いんこねあがり」という者がおもろや自作の即興詩を三線に合わせて伴奏していたのが始まりとされています。村々を放浪していたため、そのスタイルは広く取り入れられました。俗にいう赤犬子(アカインコ)は当て字です。現在、赤犬子神社(赤犬子宮 (アカナクー) )が読谷村楚辺にあります。
湛水親方こと幸地賢忠が創設した湛水流から、知念積高の弟子であった安冨祖正元と野村安趙が、それぞれの流れを伝える安冨祖流と野村流を興します。
ちなみに古典という呼称は近代に入って、その継承や保存という意識が強まることによって生まれました。
仲宗根幸市は、楽曲の種類によって大節(ウフブシ)や端節(ファブシ)と呼ばれていたものを総称して古典と呼ばれるようになったのですが、いつ頃なのかハッキリしないとしながら、おおよそ大正末頃ではないかと推測されています。
主に士族の作法や教養であった難解な古典音楽と異なり、毛遊びや祝いの席などで親しまれた沖縄民謡は、当時の流行や地域のうわさ話、替え歌、春歌、男女間の愛憎に密接した内容が歌われています。沖縄本島の民謡とは別に宮古民謡や八重山民謡などに分けられます。
音楽だけに限った話ではありませんが、琉球古典音楽や沖縄民謡の世界では、その考え方の違いや諸々の事情から複数の団体や会派に分かれているのです。
例えば、琉球民謡協会では「新人賞・優秀賞・最高賞・教師・師範・最高師範」の段階分けがあり「師範免許を取得すると教師を指導できる」と言ったように、その所属団体によって会費やコンクールの段階等に違いが生じます。これは本土の家元制を参考にしたもので、通っている研究所の先生の推薦で受験するシステムが一般的となっております。
三味線にも様々な流派があるように、三線にも様々な流派があります。自分が出会う流派によって、先生によって違いがあるので、最初の出会いは大切だな、と思います。
それでは最後に、かなり分かりやすく♪
「三味線」と「三線」の見た目の違いをお伝えしたいと思います!!
どちらも3本の弦が張ってある弦楽器で、三味線も三線も、膝の上において弾く楽器です。因みに、三味線や三線に肩紐を取り付け、立った状態で演奏する演奏家さんもいらっしゃいます。
弦は3本なので同じように見えますが、よく見ると、素材に違いがあります。 三味線は津軽地方など、寒い場所で演奏されることが多いですが、三線は沖縄や奄美など、暖かい場所で演奏される楽器です。
三味線と三線、2つを並べた時、背が高いのは三味線。三線はそれほど高さのある楽器ではありません。
三味線は猫や犬の皮を用いているので、白っぽい色合いになっています。
三線はヘビの皮を張っているので、全体的に茶色い色合いをしています。
纏めると、、
見た目に、白くて角張った形をしているものが三味線。
茶色で丸みを帯びた形をしているものは三線、となります。
みなさん!お疲れ様でした!!
三線の学び、頑張りましたね!!!
これで、みなさんも「三線マスター」の仲間入りです♪
三線は、三味線とは、また違ったシンプルなようで複雑な、面白い音を出す事が出来る楽器です。
自分が好きな音は、皆さんそれぞれ違うと思いますので、色々な楽器に興味を持ち、実際に自分の耳で音を聞き、響く何か、を感じてみてください♪
現在、大阪を拠点とする音楽教室きずな、では、無料体験レッスンを、随時受け付けております!
講師である、成世昌太は、成世流三味線の師範・家元です。家元である、成世昌太から直接、三味線を学んで頂く事が出来ます!
そして、三線も弾けます!!!
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音楽教室きずな
大阪・三味線教室