【三味線好き必見!】三味線と三線の違いを勉強する前にまず三線をしろう!三線の各部の素材と名称編
2022/09/28
【三味線好き必見!】三味線と三線の違いを勉強する前にまず三線をしろう!三線の各部の素材と名称編
みなさん、こんにちは!
今日も、三味線教室きずな、の、ブログにお越し頂きありがとうございます!!三味線教室きずな、は、大阪を拠点に教室を展開している、三味線教室です♪
今日のテーマは、、三味線の、、ではなく!
ここまで、「三線(さんしん)」の事を詳しく知る事が出来たのなら、、
「体験してみる?三線を?!」
と、言う事で ”三線の各部の素材と名称” の、ご紹介です♪
◎棹(ソー)
三線の音色と価値はその棹で決まるといわれています。素材としてはカリン、ゆし木、紫檀、縞黒檀(カマゴン)、黒檀などがあり、その中でも材質が重くて硬く、年月が経過しても反りや狂いの生じにくい黒檀(黒木=クルチ)が珍重されています。
三線の棹として現在最高級とされるのは八重山産の黒檀(八重山黒木=ヤイマクルチ)です。希少なために高価になっている面もあり、八重山産であれば必ず良い音を保証するという意味ではありません。現在では台湾やフィリピン産の南方黒木(カミゲン)やカマゴンと呼ばれる種類が黒木の代用として多く使われていますが、これらも年々出回らなくなってきています。
棹の原木はよく「寝かせて」自然乾燥させ、材質を締める必要があります。良い棹を作るには最低でも5年は寝かせた素材を使います。職人によっては、よく響く棹には黒木を使い、柔らかい音色を求めてあえて、ゆし木を棹に使うといった工夫も行われます。
名高い三線の名器を「開鐘(ケージョー)」と呼びますが、そのうち富盛開鐘(トムーイケージョー)の棹はゆし木製です。
音色を度外視すれば棹の素材に制限はなく、純金や銀、ガラス、アルミ、樹脂を用いた棹も実際に存在しています。
◎胴(チーガ)
胴の部材には主にイヌマキ(チャーギ)やクスノキ、リュウガンが用いられています。高価な三線には、ケヤキ、カリン、黒檀が用いられることもあり、廉価品には東南アジア産のゴムノキなども用いられます。この胴部材にインドニシキヘビの蛇皮を張るのが伝統的な三線の胴の製法です。
胴は弦の音を増幅させる場所となる重要部分で、皮の張り具合(強さ)をみて、音の高い方を表、反対側を裏とします。南風原型や真壁型は小型の胴、知念大工型と与那城型は大型の胴とされてはいますが、違いは曖昧です。
第二次世界大戦直後、アメリカ合衆国による沖縄統治下で物資が乏しかった時代には、コンビーフなどの空き缶を胴に用いた、かんから三線や、馬の皮、セメント袋、落下傘生地(いずれも米軍の軍用品で、ヤミ市に出回ったもの)を張った三線も存在しました。
カンカラ三線は戦後の沖縄史を語る文脈では欠かせない存在でもあり、金武村上(当時)の日本兵捕虜収容所で作られた楽曲「屋嘉節」などはカンカラ三線で歌うことにこだわる奏者も多いです。
こうした経緯から、20世紀末頃からは学校教育でもカンカラ三線が社会科や音楽、総合的学習の教材として取り入れられていきます。
野生の蛇からの蛇皮採取はワシントン条約に抵触する可能性があるため、現在ではビルマニシキヘビやアミメニシキヘビが養殖され、三線に使用されている。1954年(昭和29年)発行の『琉球三味線寶鑑』や戦前の演奏風景を収めた写真からは、ボールパイソンやボア、クサリヘビ科(ハブやマムシが属する毒蛇の仲間)など、大きな厚めの皮が取れる蛇皮が使われていた形跡も伺えます。
本張りと呼ばれる蛇皮一枚張りは、薄い皮をいっぱいに張った状態のままでは湿度の微細な変化によって皮が伸縮するため割けるおそれがあります。そもそも三線の製法が沖縄県の風土に合わせたものであるため、県外では特に管理が難しい。そのため、管理がしやすい「人工張り(人工皮)」(蛇皮模様のプリント素材を張ったもの)や、プリント素材の上に蛇皮を重ねて張る「強化張り(二重張り)」も一般的です。人工張りは環境の変化に強い反面、高く鋭い音になりやすい特徴があります。奄美群島では徳之島以南などを除き沖縄県と比べて薄い皮を強く張った三線を好んで用いる人も多いのですが、撥さばきが荘重な傾向のある奄美大島南部では厚い蛇皮をより強く張る事を好む人も多く、また沖永良部島や与論島の南奄美地方の民謡では薄めの皮をやや緩く張るのが好まれるなど、その地域により傾向が異なります。
古謝美佐子のように合皮を積極的に利用する奏者もおり、本土の三味線に比べ合皮への抵抗感は薄いです。
特に海外公演もする者の場合は蛇皮製品は出入国時に税関で手続きに苦労したり、本皮は気候の違いで調子が悪くなりやすいため避けられます。なお、札幌市豊平川さけ科学館にある鮭皮を胴に使用した三線のように、胴の素材を変えた変わり種三線も存在します。
◎弦(チル)
三線の弦はその名の通り3本です。太い弦(抱えたときに上側)から順に「男絃(ヲゥーヂル)」「中絃(ナカヂル)」「女絃(ミーヂル)」と呼称します。それぞれ三味線の一の糸、二の糸、三の糸に相当することになります。
素材は伝統的には絹糸を撚ったものでしたが、音のバランスを保ちにくく非常に切れやすかったために今日では白色のテトロンかナイロン製の弦が普及しています。まれにエナメル製の弦も用いられますが、手触りの悪さから一般的ではありません。
奄美群島の三線では、黄色く染色したナイロン製の細い弦「大島弦(ウーシマヂル)」が用いられます。大島弦が黄色なのは、かつて音に張りを与えるため弦に卵黄を塗った名残です。
◎胴巻き(ティーガー)
ティーガーとは「手皮」の琉球語読みです。胴の周りにつける装飾的な胴巻きのことで、以前は家紋をあしらったシンプルなものが多かったのですが、高度経済成長期を経て色や素材、デザインにバリエーションが増し、オリジナル性やファッション性に富んだティーガーがよく見られるようになりました。
大正時代頃までは、胴の手を乗せるために小さな面積の金襴製・毛皮製のティーガーを巻いましたが、現在では殆ど作られません。
◎糸巻き(カラクイ)
弦の張り具合を調節する糸巻きをカラクイといいます。調弦により音階を調節します。その形状から、首里、梅、菊、カンプー、歯車型などいくつかのデザインがあり、素材は主に黒檀や紫檀、黒柿です。中国の楽器の糸巻きをまねて、牛骨、ラクト材、象牙、プラスチックなどで装飾したものが多いです。
◎駒(ウマ)
駒(ウマ)を胴面に立てると弦が離れ、弾ける状態になります。ウマは前後で微妙に傾斜が異なっており、背側を棹に向けると倒れにくいです。素材は竹(モウソウチク)や牛骨が一般的ですが、規定はありません。ウマの素材によって音色も変わります。職人の間では竹製の駒を油で揚げる(油煎加工する)と良い駒になるとされています。夜間など音を響かせられないときの練習のために、三線用の消音駒(忍び駒、忍びウマ)も存在します。
◎爪・撥(チミ・バチ)
義甲(バチ)のことです。標準語で「ツメ」ともいいます。バチの材質は水牛の角が高級で上質とされています。普及用にはエナメル製のバチが一般的に市販されています。ただ、他の部位と同じく定義は特にないため、非常に様々な素材のバチが存在します。奄美群島では細長い竹箆状のバチを使用して演奏します。
形状はやや湾曲し、先端は削って使用されます。
大きさは5〜15センチほどで、大まかな傾向として古典や舞踊の曲には大型のツメを、民謡やポップスには中型や小型を使うことが多いです。
三線の奏法はダウンストロークが基本となるため、ツメの背(下側)は丸みを帯びています。「掛け音」(アップストローク)の際には文字通り先端を弦に「掛けて」音を出す形になります。
必ずツメを使うというわけではなく、自分の人差し指の爪で「爪弾く」ことも多いです。よなは徹など爪弾くスタイルにこだわる奏者もいます。早弾きの曲にはギターのピックを用いることもよくあります。
そして更に ”その他の部位の名称” です♪
* 糸掛(チルドゥミ)
* 猿尾(ミジアティ)
* 心(チーガタムチ)
* 心穴上(ミジトゥイウイミー)
* 心穴下(ミジトゥイシチャミー)
* 爪形(ウトゥアティ)
* 爪裏(ウトゥダマイ)
* 野坂(スンウリ)
* 鳩胸(ウトゥチカラ)
* 野(トゥーイ)
* 野丸(ティーアタイ)
* 粟転(ウトゥノクイ)
* 歌口(ウトゥガニ)
* 糸蔵(チルダマイ)
* 範穴(カラクイミー)
* 天(チラ)
* 月の輪(チラカマチ)
* 虹(ウイチラムチネー)
* 乳袋(ミルクミミ)
* 胴表(チーガウムティ)
* 胴裏(チーガウラ)
一つ、一つ、細かくご紹介させて頂きました。さて、みなさん!まもなく「三線」を学ぶ♪の終わりが近づいてきていますよ!!あと少しです♪
次回は、「三線」についてのご紹介が最後の回のブログとなります!楽しみにしていてください♪♪
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