【三味線好き必見】三味線と三線の違いを勉強する前にまず三線を知ろう!~沖縄三線の型編~
2022/09/21
【三味線好き必見】三味線と三線の違いを勉強する前にまず三線を知ろう!~沖縄三線の型編~
みなさん、こんにちは!
今日も、三味線教室きずな、の、ブログにお越し頂きありがとうございます!!
三味線教室きずな、は、大阪を拠点に教室を展開している、三味線教室です♪
9月に入り、少しずつ気温が下がり、夜になると寒い!と感じる季節となりましたね。
季節は完全に ”秋” へと移りましたね。秋と言えば、食欲の秋♪芸術の秋♪そして音楽の秋♪♪♪
三味線教室きずな、と共に音楽で楽しい秋を過ごしていきましょう!!
さて、今回は前回、予告させて頂きましたように ”沖縄三線の型” についての、ご紹介から書いていきたいと思います。
沖縄三線の型について♪
沖縄三線は、棹の形状から7種類の型(かた)に分類されます。それぞれの型の元となった三線が存在し、名称は元となった三線の製作者の名を冠しています。現在製作されている三線はすべてそれらの複製で、かつては形状の差異についての認識は曖昧でしたが、琉球三線楽器保存育成会らが定義を整理しました。
そのため以前は、例えば天は真壁型で鳩胸は与那城型といった折衷型の三線も多く出回っていました。近年では又吉真栄による「マテーシ千鳥」や「マテーシ鶴亀」のように、新しい型の棹を製作する試みもなされています。
南風原型(フェーバラー)
最も古い型であり、名工「南風原」の作と伝えられています。棹は細身で天(チラ)は曲がりが少なく扁平。野坂(スンウリ)は大きく曲がり、野丸(ティアタイ)は半円。野丸と鳩胸(ウトゥチカラ)の区別がほとんどできません。高音域の音であっても澄んだ音がでるように野(トゥーイ)は下がっています。南風原型はさらに拝領南風原型(ハイリョウフェーバラー)・翁長親雲上型(オナガペーチン)に分けられます。
知念大工型(チニンデーク)
初代三線主取であった知念大工の作とされています。棹は太く、天の曲がりは大きいです。天の部分と野丸の下部から鳩胸にかけて痩せ細った馬の背のように中央が盛り上がっているのが大きな特徴。天も南風原型と比べると広く、野坂は短く、野丸は丸みを帯びています。
久場春殿型(クバシュンデン)
久場春殿の作とされています。沖縄三線では最も大型で、天の曲がりが小さく薄いです。上部から下方へ次第に太くなり、野丸と鳩胸の区切りがほとんどありません。胴内の軸には三角形の穴があり、一段の段が付けられています。両側には碁盤のへそのような溝があり、芯の付け根に段が刻まれています。かつて辻界隈の遊郭では護身用の武具(棍)として用いられたという逸話があります。
久葉の骨型(クバヌフニー)
同じく久場春殿の作とされています。横から見ると蒲葵の骨に似ていることからその名がつきました。箏と匹敵する美音を持つとされています。久場春殿とは対照的に、三線の中で棹が最も細く、野丸と鳩胸の区切りはほとんどありません。
真壁型(マカビー)
名工「真壁里之子」の作。均衡がとれた美しさから真壁型が最も多く製作され、かつ人気も高いです。開鐘と呼ばれる三線は全てこの型です。他の名工達と異なり、王国の官職にあった真壁の棹に対する情熱は相当なもので、完成した棹であっても納得のいかないものは薪として火にくべたという伝承があります。
棹は細身で天は中絃から曲がり、糸蔵(チルマダイ)が短いです。宇根親雲上型(ウーニペーチン)もこの型に属します。今、市販されている三線の多くは廉価版でもこの形をベースにしています。
平仲知念型(ヒラナカチニン)
三線主取であった知念の弟子、平仲の作。棹は細めだが、鳩胸に丸みがありません。天は大きく湾曲していて、中央は少し盛り上がり丸みを帯びています。知念大工の系統と見る人もいますが、現在の動向では「平仲知念型を型として再検討する必要がある」という風潮があります。
与那城型(ユナー)
真壁型と同時代の与那城の作とされています。琉球古典音楽の演奏家はこの型を好む傾向にあります。この型は更に小与那型(クーユナー)、江戸与那型(エドユナー)、佐久川与那型(サクェカーユナー)、鴨口与那型(カモグチユナー)に分かれ、真壁型よりも棹厚く、月の輪と棹の野面とが直角をなしているのが大きな特徴です。天は糸蔵の先から曲がり、範穴はやや下方に開けられています。糸蔵は長く、鳩胸も大きめです。特に江戸与那型の芯には大小3つの穴が開けられています。
後世に自分よりも優れた名工が現れたとき、修正の余地を与える意味で厚くしたと言われています。面取与那(メントゥイユナー)とも呼ばれる「与那城の遺作」とも呼ばれています。「通常の与那の野面が天の曲がり付近から野坂に掛けて平均的に面が取られ、範穴も真壁型の様に取られたかのような名器」も存在したとの伝承も存在しています。
「修正の余地の意味」の異説として『三線大工の師でも有った名工真壁に対して、与那城が「間違った棹作りをした時にはいつでも師真壁に面を取り去って下さい」との謙虚な心積りで居たから』と言う話も伝わっています。
三味線も、細棹三味線、中棹三味線、太棹三味線と、大きさや長さが違う色々な形の三味線がありますが、三線も色々な型の三線が存在しています。そして、更に、様々な改良がされた ”変わり三線” と呼ばれる三線のご紹介です♪
エレキ三線
コンサートやライブでの使用のために、胴部分にマイクやピックアップを内蔵しています。
パーランクー三線
エイサーで用いられるパーランクーに棹をつけた三線です。
ジャンボ三線
うりずん娘が使用。全長6メートル。二人掛かりで演奏します。
ダブルネック三線
棹が二本付いた三線です。
オキハワ
弦を四本にし、フレットを付けた三線です。
三線という楽器にも歴史があり、更に改良されて、新たな歴史となってゆく?!もしかすると、三味線も更に改良されて、数年後、数十年後には、今では想像も出来ない ”変わり三味線” として世の中に存在するかもしれませんね♪
さて、前回と今回のブログを読んで頂き、三線の歴史や型を知る事で、三味線と三線との違いを少しずつ、学んで頂けているかと思います。
三味線も奥が深い楽器ですが、三線も奥の深い楽器です。
そして実は!三味線教室きずな、の講師、成世昌太は、三線も演奏します!!三線の生の音も聞いてみたくなりました?
大阪を拠点とする三味線教室きずな、は、三味線と二胡を学んで頂ける、音楽教室です。
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みなさまからの、無料体験レッスンのご連絡を心からお待ちしております!!!
三味線教室きずな
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